「カゴが足りなくて収穫が進まない」その一言から始まった。私たちが50トン分のコンテナカゴを抱える理由
もとぶウェルネスフーズの工場で毎日無事に果汁を搾れているのは、間違いなく農家さんのおかげです。
厳しい出荷基準に合わせてもらうことはもちろん、収穫前には手間のかかる農薬管理の記録もしっかり提出していただく。安全でおいしいシークヮーサー果汁を届けるためのルールとはいえ、農家さん側にはかなりの負担をかけてしまっているのが現実です。
だからこそ、私たちは「頼んで終わり」の関係には絶対にしたくありませんでした。

「出荷に使っているから、次の収穫ができない」
今でこそ当たり前になっていますが、昔はシークヮーサーを収穫して運ぶための「コンテナカゴ(20kg用)」は、農家さん自身に用意してもらっていました。
ですが、生産量が増えていくにつれて、現場から切実な声が届くようになったんです。
「収穫した果実をカゴに入れて出荷に出すと、手元にカゴが残らなくて次の収穫ができない」 「この短い収穫期のためだけに、個人で何十個もカゴを買い足すのは厳しいよ」
農家さんが汗を流して実らせたシークヮーサーが、ただ「カゴがない」という理由で収穫が滞ってしまう。その事実を知ったとき、会社として指をくわえて見ているわけにはいきませんでした。

一気には無理でも、少しずつ。今では50トン以上の受け皿に
「それなら、会社でカゴを揃えて丸ごと貸し出そう」
そう決めたものの、数千〜数万キロ単位の果実を受け止めるカゴを一体どれだけ揃えればいいのか。当然、資金も保管場所も簡単ではありません。
それでも「農家さんが安心して収穫に専念できる環境を作るのが先だ」と、毎年少しずつ買い足していきました。
そうして気づけば、現在用意しているコンテナカゴは50トン分以上。

搾汁の時期になると、これらのカゴが農家さんの畑と私たちの工場を何度も往復します。山積みになったオレンジ色のカゴを見るたびに、「お互いに無理を言い合うんじゃなく、現場の困りごとを一緒に越えてきたんだな」と胸が熱くなります。
いい果汁を搾るための工夫は、工場の中だけじゃ終わらない。これからも現場のリアルな声に耳を傾けながら、共に汗を流していきたいと思っています。


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