「ねえ、なんでシークワーサースープやジュースは、いつも同じ味なの?」
これは、地元の小学生たちが社会科見学に来てくれた際、質疑応答の時間でたまに飛び出す可愛らしい質問です。
私たちの工場では、収穫と搾汁(搾る作業)の時期になると地元の小学生が見学にやってきます。搾汁から瓶詰め、包装までの工程をじっくり見てもらったあとに質問タイムを設けているのですが、子どもたちの視点にはハッとさせられることがよくあります。
この質問を受けたとき、私はいつもちょっとイタズラっぽく問い返してみるんです。
「シークワーサーって果物だから、9月から12月、年を越すにつれてだんだん甘くなっていくんだよ。でも、私たちが届けているシークワーサーは、いつ買っても同じおいしさだよね。これって、なんでだと思う?」
実は、このちょっとした不思議の中に、私たちのモノづくりへの深いこだわりが隠されています。
皆さんがよく知っている鮮やかな緑色のシークワーサーは、実はまだ若い「未成熟」の果実。それが冬を迎えて年を越すと、ミカンのようなオレンジ色に変わり、味わいもシャープな酸味からまろやかな甘みへと変化していきます。これが自然のシークワーサーの素顔です。
もし、搾った果汁をそのまま瓶詰めしてしまうと、「先月買ったときはすごく酸っぱかったのに、今月のは甘いな」と、買う時期によって味がバラバラになってしまいますよね。

そこで私たちは、いつ手に取っていただいても「いつものおいしさ」をお届けするために、5つのステップで徹底した品質管理を行っています。

- ロットごとの細かな管理:産地や搾汁した日ごとに、果汁を厳格に分類して管理します。
- 専任検査員による分析:搾りたての果汁を、検査員が酸度や糖度など細かく測定・記録します。
- 商品ごとの明確な基準設定:商品それぞれの魅力を一番引き立てる酸味・甘みの規格を決めています。
- 絶妙なブレンド技術:決められた規格に合わせて、時期や特徴の異なるロットの果汁をブレンドします。
- 人の五感によるテイスティング:数値データだけでなく、最終的には人の舌と鼻でしっかりと味を確かめます。
数値だけでなく、人の味覚で確かめる最後のテイスティングを経て、ようやく「いつものおいしいシークワーサー」が仕上がります。
次にグラスへ注ぐとき、「うん、やっぱりこの味だね!」と感じていただけたら、私たちのこだわりがしっかり届いた証拠。これ以上に嬉しいことはありません。


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